私のいない家でのあなた

去年の夏、猫が病気になった。
尿管に結石ができたことで急性腎不全になり、最悪の場合、余命一週間と言われた。そこから計三週間の入院と、その道の世界的権威といわれる先生による三回の手術。奇跡的に一命をとりとめ、本当に奇跡のように、元気になった。
とはいえ、失われた腎機能は二度と回復することはない。
かくして当時三歳だった我が家の次女は、持病持ちとしてこの先の猫生を過ごすことになったのだった。

当時は夫婦ともフルタイムで働いていたので、平日はほとんど家にいられなかった。
退院直後は、留守中に猫に万が一のことがあったらと気が気でなかった。もし猫がぐったりしていたら、と思うと仕事なんかしている場合ではない。早く帰るために必死で仕事を片付け、駅まで速歩きし(遠いので走ったらもたないのです)、乗り換えのためにダッシュして、自転車を全力漕ぎで帰っていた。

そこでこちらの商品です。


ネットワークカメラ。
家にWi-Fiがあれば、スマホアプリから室内の様子を見ることができる。
コマ撮り動画なので滑らかさはないが、動いているのは充分わかる。赤外線による暗視機能付きで、薄暗い部屋にも対応。スピーカーがついていて、姿が見えているときに呼びかけると、こっちを向いたりする(暗視時はビームのように目が光る)。
カメラは固定なので、撮影範囲外にいられるとどうにもならないのが難点。

休憩中に様子を確認して、歩いていたり、いつもの場所で寝ていたり、前回いた場所から移動していたりすると、よし、大丈夫、と思う。
逆に、何度チェックしても姿が見えない時、何度見ても同じ場所で同じ姿勢でいる時は、心臓がしゅるしゅるする。そんな日は大急ぎで帰ります。

元気でいることが確認できれば、安心して残業もできる。それができるようになっただけで、買ってよかった。
あと、たまたま見たときに、にょろにょろ動いていたり、爪を研いでいたりすると、ほくほくしていい気分で仕事ができるのも、いいところ。

生き物を飼っている人にはぜひお勧めしたい一品。


こちら上位バージョン。これは遠隔操作で向きを変えられる! 欲しい。


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