豆のままでお願いします
父はコーヒーが好きで、私が物心ついた時から、日曜の朝は豆をごりごり挽いてコーヒーを淹れていた。
いつからか豆を挽くのは子供の仕事になった。床に座り、大きくて重たい鉄のミルを足の間に挟んで、ごりごりごりごりとハンドルを回す。その感触が好きだった。
私も大人になったら、週末のたびに豆を挽いてコーヒーを淹れるのだと、大人ってそういうものなんだと、当然のように思っていた。
それから二十数年
とっくに大人になっていたが、いっこうにそうなる気配はない。
自動的にそうなるものではないのだ。
始めなければ始まらないのだ。
ということで、二年ほど前に始めることにした。
私のコーヒー三種の神器
左、カリタのコーヒーミル
中、野田琺瑯のキリン印のコーヒーポット
右、KINTOのドリッパー
ミルは父のおさがりで、まさに子供の頃の私がごりごりしていたそれである。
もう豆を挽くのは面倒らしく、使っていないというので、いただいてきた。
現在は受注生産のみだとか。いいものもらった。
ポットも実家にあったもの。
誰かにもらったんだと思うけど、使ってないから、と母がくれた。
底にキリンのマークがあって、調べたら野田琺瑯のものだった。いいものもらった。
新たに買ったのはドリッパーのみ。
当時、こんなのが発売されるというのをネットで見て、あらあら、かわいいじゃないの、と思っていたので、店舗で見つけて、あらあら、あのかわいいやつじゃないの、と思ってすぐ買った。
始めてはみたが、週に一度くらいしか淹れないし、数ヶ月使わない時期もあったりして、私の腕はまったく上がらない。
でも最近、会社の最寄り駅近くにできたコーヒー屋さんで豆を買ってみたら、その豆が、なんだかいいのだ。
ミルで挽くときの手応えが全然ちがう。
これまでの豆より、軽い。ごりごりごり、ではなく、かりかりかり、だ。
なにが違うのかわからないけど、なんだ、コーヒーって面白いな、と思った。
面白いのでそれから休みのたびに淹れている。
ちなみに私はミルクたっぷりと砂糖少々を入れて飲むので、コーヒー本来の味はたぶんいまいちわかっていない。
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これもかわいい
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野田琺瑯といえばこちらが一般的
キントー コーヒーカラフェセット SCS-04-CC 600ml 27621
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これを使ってます
でもはてな編集アプリだとうまく調整ができなくて、囲みの中にテキストが入っちゃったり、直そうとしたら枠線だけ残って消えなかったりして大変だったー