歯医者でワンダー
今日も歯医者に行ってきた。
子供の頃に治療した歯の、金属との境目に虫歯ができてるらしいので、今日はそこの治療。
右上のいちばん奥。
まず金属を削っていきますね、というので、はーい、とのんびりしていたら、口の中で
ひゅるるがぎきぎりごごごぎゃぴぴりりりがごごぎゅるるり
という、予想外のとんでもない音がして、思わず笑ってしまった。
歯を削る音とは比較にならない。
金属。
メタル…!
しかも、上のいちばん奥の歯ということは、すぐそこが耳なのだ。
耳元で(というか耳裏で)金属の切削が行われている。
その全部の音が右耳から入ってくる。
外耳も中耳もすっとばしてダイレクトに内耳に響いてるんではなかろうか、くらいの近さ。重量感。
新鮮だった。
世界にはまだ味わったことのない感覚がある。
これからもこんな新鮮な驚きを、取りこぼさないように感じていきたい。
と、診察台で大きく口を開けながら思った。
ぜんぜん関係ないけど、このあじさい、妖精みたいでとてもかわいい。