短歌の目11月、初参加(きつねのためいき)

短歌の目!
初めて参加させていただきます。

ずいぶん前にどなたかのブログで見かけ、なにそれ楽しそう、私もやってみたい、と思ったのが、はてなブログを始めたきっかけのひとつだったことを思い出しました。
再開されていたなんてうれしい。
どうぞよろしくお願いします。



1. 本

昼休み本を片手に前をゆくあなたはいつも光のなかに


2. 手袋

手袋の紐をぐるぐる巻くたびによみがえる冬は失恋の冬


3. みぞれ

灰色の空の向こうが明日なのか 傘に降り積むみぞれの重さ


4. 狐(きつね、キツネも可)

あの雨が嫁入りならばこの風はきつねのためいき ぬるくてあまい


5. メリークリスマス

三日月もマンションの窓も金星もぴかぴかとしてメリークリスマス



テーマ詠「酒」

かわうそのまつり、の意味を教えつつ透明な酒にくちびる寄せる

20年前と変わらぬ華奢な手で熱燗注ぐ 変わらぬものなど

次もまた無事で会おうとそれだけを約束にして手を振る月夜





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