短歌の目6月(そのつぎの町)

今月も参加させていただきます。

久しぶりに早めにできた! と思っていたけど、もう29日だし6月って30日までなので1日早いだけでした。なんだ。

 

 

 

題詠 5首

 

1. クリーム

自意識でがんじがらめの思春期よソフトクリームに歯をたて齧る

 

2. 溝

側溝を流れる闇のその先の地中ふかくに待つという君

 

3. 万緑

万緑にいのちみなぎり小さき背をしっかり抱く奪われぬよう

 

4. 雨

仄暗い森を歩けば森の息わたしの息で雨が生まれる

 

5. きみ

ふるさとの海岸線をかきまぜるきみつきさらずそのつぎの町

 

 

テーマ詠「衣服」

 

メイドバイ母の黄色いワンピース向日葵のようにアルバムに咲く


15歳 オシャレがなんだわれわれは緑ジャージの正義の味方

 

夏服のセーラーの衿が重いのは羽ばたきすぎないためのアンカー


さようならスモークピンク 君が見た曇天の下のさいごの私


繰り返すことが使命であるように70サイズの型紙を切る

 

 

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去年あじさいのことを書いたけど、あれからもう一年経つのか、、と散歩中にあじさいを見て思いました