短歌の目7月(幾重にも)

今月も参加させていただきます。

よろしくお願いします。

 

 

 

7月題詠 5首

 

1. 透

太陽に透かしてみれば幾重にも幾千重にもつらなる私

 

2. ホイップ

水蒸気ホイップしてよ夏空に倦怠まとい白き塔立つ

 

3. 果

アスファルトぐらぐら煮えてまたひとつ夏に果てたるいきものの羽根

 

4. ペンギン

ペンギンに仮託せずとも私たち持ってるもので生きていくだけ
 

5. 短夜

星のない短夜だから今夜だけ白亜の森のあなたを想う

 

 

 テーマ詠「あつい」


泣きわめく体を抱えいのちとはこんなに熱いものであること

 


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