短歌の目8月(朽ちてゆく赤)

短歌の目、参加させていただきます。

(先月は日付変わってしまって間に合わず)

 

よろしくお願いします!

 

 

 

8月題詠 5首

 

1. 流

 

ぽつぽつと流れる花を追いかけてこんなに遠く 後悔はない

 

2. 囃

 

囃すように傷つけてきた八月の道のうえには今も満月

 

 

3. フラット

 

何度でも恋に落ちる 君が爪弾くGフラットメジャーセブンス

 

 

4. 西瓜

 

ひと月を冷蔵庫で眠ったままの西瓜の中で朽ちてゆく赤

 

 

5. こめかみ

 

こめかみの窪みにひたと指をあてきみの裡なる海にふれたい

 

 

テーマ詠「怪談短歌」

 

もうみんないなくなってしまったんだね 更地にゆらり白百合が咲く

 

赤い靴履いた少女は今もまだあの蔦の中 ほら、きこえる

 

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怖い話は苦手なので、怪談を室内に持ってこられませんでした(本当になりそうな気がしてしまうので)