鶏始乳(にわとりと夜明け)

いつもいつも候の最終日や翌日なので、ここらでペースを整えたい! と前回記事アップ後すぐに書き始めたのにこの始末(候の最終日に更新)です。なぜか全然頭が回らなくて、書きたいことは決まっているのに文章にならない。なので今回の記事はいつもに増して回りくどくて読みづらいと思います。すみません。

 

鶏始乳、にわとりはじめてとやにつく。鶏が春の気配を察知して卵を産みはじめる頃、ということ。鶏卵は一年じゅう手に入るけど、有精卵の旬は2月から4月だという。

実は有精卵と無精卵の違いをよく知らなかったので調べた。無精卵を産むというのは、人間で言うところの排卵らしい。なるほどね。

 

ニワトリといえば朝のコケコッコーである。朝の訪れ、日の出を知らせるものとして太陽信仰との関連が深く、古事記でも天の岩戸からアマテラスを引っ張り出す際にはその場にいて鳴いたりしたらしい。中世ヨーロッパでもやはり太陽の象徴とされていたとか。

 

今回の「鶏始乳」は七十二候の七十二番めとなる最後の候。ひとつのサイクルが終わり、次からまた新しいサイクルが始まる。次候からは二十四節気立春となり、暦の上では春。つまりここが冬と春の境目ということ。

ニワトリは夜明けを告げる、夜の闇を払って朝の光を呼び戻すものであるから、夜=冬、朝=春と置き換えてみると、ここでニワトリが出てくるのは、よくできてるなあと思う。太陽の力がもっとも弱くなる冬至が真夜中だとしたら、この鶏始乳が夜明け、次の候からは朝。

日付が変わった瞬間より、朝、目を覚ました時のほうが、新しい1日の始まりを実感する。二十四節気では立春が新年。ということで、新年の目標など未だ立てそびれている私も、このへんで改めて今年の展望を思い描いてみようと思う。この記事を書き終えたら、やりたいことのリストでも作ります。

 

 

新しい朝が来たよ にわとり啼いて卵が孕む新たな世界 


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