短歌の目4月(綿毛は笑う)
今月も参加させていただきます。
1. 皿
紙皿のうえにぽたりと日は落ちてああまた容赦なく夏が来る
2. 幽霊
日だまりの幽霊屋敷にふわふわと綿毛は笑う こっちへおいで
3. 入
地下室に入りきらない思い出や諦念がドライアイスのように
4. うそ(嘘、鷽、獺も可)
ごめん嘘 金平糖をばらまいて追いかけてくる夢から逃げる
5. 時計
はと、時計、いま、回りだす、水面に、人魚の白いてのひらゆれる
テーマ詠
テーマ「新」
眠るたび細胞すべてあらたまりその目に映るまっさらな朝
寝落ちして夜中の授乳後に慌てて仕上げております。真夜中のブルーライトの眩しさよ。
〆切に深夜という漠然とした時間を設定していただいたおかげで、もうこれアウトかしらと思いつつも勇気を出して投稿することができました。卯野様、ありがとうございます。