なあなあで仕事をする人たち

12月頃には仕事を辞めるので、その前に、仕事について思うことを書いておく。
辞めたら、しばらく再就職はしないかもしれないので。


現在、パートで事務の仕事をしている。もうすぐ三年半になる。

仕事にはストレスはつきもので、パートとはいえ私にもそれなりにストレスはあるのだが、そのほとんどが、なあなあで仕事を進めようとする人、に対するものだと気づいた。


たとえば本来自分がするべき仕事を、何も言わず、他の仕事に紛れこませて、私のところに置いておく人がいる。
わかるよね、と言わんばかりに。
ええ、わかります、そういうことをする人なんですよね、と思う。

本来自分がするべき、という意識さえないのかもしれない。他の人はみんな自分でやっていることだけれども、自分は管理職だからやる必要がないと思っているのかもしれない。
それでも、付箋に一言、お願いします、と書けば済む話だ。
書いてあるだけで、はいはい了解ですよー、と素直に思える。
そのひと手間を惜しむから、まあパートだからって舐めてるんですよね、そういう人でよすね、と思われる。

この人が、先週の金曜に、月曜は昼から出かけるから、土曜日中に全部終わらせておいて、と仰った。
本来は土曜と月曜の2日かけてやる仕事だ。
私は土曜日は用事があって休みをもらっていたのだが、出てくれた人は、旦那さんも子供たちも休みの日だというのに、残業してなんとか終わらせてくれた。
それはまあ仕事だから仕方ない。
だが、実際に月曜日になったら、出かけるはずだった人は夕方までばっちり社内にいらっしゃったのだ。

なんだそれは、ふざけてんのか、と思う。
口は悪いが本当にそう思った。
予定が変わったならどうして早く言わないのか。
もし当日急に変更になったなら、せめて、予定が変わったごめん、の一言くらいあってもいいだろう。
それがないなら、ただの嘘つきと同じだ。


どうして、の理由はたぶん、言わなくても構わないと思った、なのだろう。
どうせやらなきゃいけない仕事を、早く終わらせてもらっただけ。
別にいいでしょ、予定が変わることもあるでしょ、わざわざ言うほどのことじゃないでしょ。


もう一人いる。
最初は私が、あまりに忙しくて伝票の提出が遅くなるようなら、そういう時は回してくれたらこちらでやります、と言ったのだ。
初めのうちは、すいませんお願いします、の言葉とともに時々回ってくるだけだった。
数ヶ月のうちに、なんの言葉もなく、毎日、私のところに回ってくるようになった。忙しくなさそうな日でも、当たり前に。

忙しくなさそう、と言っても私のほうがほぼ毎日早く帰っているので、とりあえず、やる。
向こうはもう完全に、私がやることになっているのだと思っているのだろう。
だが私は思っていない。
だって頼まれてない。

そうやって、なあなあのうちに人に仕事を押しつけようとする人は、時々いる。
そういうのを見るたび、がっかりする。
ちゃんと頼んでくれたら、やるのに。
これからは毎日お願いします、の一言があったら、ちょっと嫌な顔くらいはするかもしれないけど、たぶん引き受けるのに。


私が日頃から気に入らない、なあなあで仕事をすること、とは、
共に働いてる相手に対して、改めて頼み事をしたり、謝ったり、お礼を言ったり、という労力を惜しむこと、なのだと思う。

まあ私も平気で嫌な顔なんかをしてしまうので、頼んだら嫌な顔されるかも、と思われている可能性はある。
でも、それを避けるのは卑怯ってものではないか。
自分の本来やるべき仕事を人に頼むんだから、嫌な顔くらい覚悟して、受け流せよ。


そういう人たちはプライベートでもなあなあなんだろうか。
ちゃんと、親や奥さんに感謝を伝えたり、謝ったり、してるんだろうか。

むしろ私は、身近な人たちにちゃんと、なあなあでなく接しているだろうか。
親しくなるほど、言わなくてもわかるでしょ、とか、わざわざ言うほどのことじゃない、で済ませてしまいがちなのではないか。


気をつけて自分を観察してみようと思う。




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